親業?子を何処までも無条件で愛する純粋な心

Hai2005-06-21

 ○野さんの葬儀に出席した。僕の病める暗黒の青春時代から結婚に至るまでの大切な時期にお世話になった方である。○○カトリック教会で厳かに執り行われた。ご長男さんの最後のご挨拶は圧巻、完璧なものだった。父の足跡を辿りながら会場にお集まり頂いた方々、全国でお世話になった皆さんに対する感謝の言葉と家族の今の活躍状況、残された母に対しての愛情溢れる言葉の数々、これほどの言葉は無いだろうというくらいの言葉を何処までも平坦に語り尽くしたのだ。病床について10年間の間に4冊の本をこの世に出した父をご長男さんは振り返り『親として何処までも子を愛することの大切さを皆さんにお伝えしたのだと思う』という言葉で締め括っていました。
 親が子を殺害するような事が容易に起きる今、何処かに倫理観を忘却してしまった日本人が再び価値観を取り戻す事が出来るとしたら親の子に対する愛情を取り戻す事だと思う。
 AIというスピルバーグ監督の映画があるけれども、あの映画の中で露骨に言い表したのが母親の悲しい母性の欠如、欠落であった。日本では余り理解されなかったようだですが・・・あの映画を見て泣けない感動しない、日本人の心の退廃に問題があるように思われる。何処までも子供を信頼していますか?何処までも子供を愛情一杯で受け止めていますか?現実ありのままの子供を受け止めてあげてますか?果たして我が家は?どうだろう?
他者への要求は随分とある、こうすれば?とか?どうして?という事は沢山あるけれども相手の視点で心から相手を受け止めてあげているだろうか?
 火葬場へ行く前に長女の○美子さんが一言僕に残してくれた言葉、父は、ご紹介して頂いたご本を最後まで読んでいました。と言う言葉が僕の心にいつまでも残る。
どこかで先生の心と僕の心が一つに繋がっている様に思われる。